心と光の写真館

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紙の匠

現代生活を営む上では日常的に紙に触れます。木材パルプを使用して機械で大量生産された紙が溢れていて情報を載せている。
自分にとって有用な情報を載せた紙よりも、どうでもいいような、もっと言えばすぐにゴミ箱に放り込むような迷惑な紙の方が多く、紙というとゴミ箱の中で丸められた煩雑な物、という連想をしたりします。
自分にとって有用でない情報を載せた紙が煩雑だと感じるのは、紙が溢れているという理由以外に、紙は情報を載せる媒体であって紙そのものに有用性があるのではないからなのではないだろうか。
紙は四大発明の一つで、古代中国で発明されてから世界中に広まってその後の世界の歴史に大きな影響を与える。
紙が伝わる以前は、経典や科学技術や法律といった物を粘土板や石や動物の骨、他に動植物の皮、木や竹などに刻んでいた訳ですが、これらは嵩や重量が大きくて均質性や不安定な供給という問題もあり、現代の印刷物と違って為政者や一部の知識層だけが見る物だったのだろう。
それ以外の殆どの人は文字の読み書きすらできず、印刷物から大量の情報を得る現代に生きる我々の感覚からは到底想像もできない貧困な情報量で生きていたのだろう。
例えば教科書もそうだし、貰いすぎて困ってしまう恋文なんかもそうだろう。いやあ、困る。
それが紙と、或いはもう一つの四大発明である印刷術と組み合わさった時からその状況は現代に至るまで変わってきた。
例えば粘土板などより詳細に書かれた宗教の経典などが多くの人の手に渡るようになって信仰者や知識層が増え、その結果犯罪が減ったり社会が安定したりする。
科学技術や色々なデータを印刷したものが出回るようになり、科学の進歩につながった。
法律といった物の理解がより多くの人に行き渡るようになり、より近代的な法治国家へと成長する。
このように人類の発展にとって重要な役割を担ってきた紙だが、当たり前のように身近に存在するようになってからは特別に有難がられることも少なくなったのだろうか。
工場で作られるものは使われる機械に合わせた原料になっており、例えばその原料の配合を知ったからといって手漉きでパルプ紙を再現できるわけではないだろう。
これだけ進んだ現代社会においても、ポテンシャルの山、山の頂に登ろうと思えば自らの体が必要になる。急傾斜の斜面を直登できる車はなく、道路を整備しなければならず、また持続的な燃料の供給が必要になる。
これらは科学技術の進歩がもたらしたものだが、工場でパルプ紙を大量生産する事が車で登る事だとすると、手で紙を漉く事は自らの足で登る事になろうか。
機械には故障や事故が付き物であり、極限の環境で頼れるものは最終的には自分の体しかなく、これを疎かにする事は出来ないのは日常の生活で経験する事なのだろう。
文明や産業の基礎ともいえる紙を作る技術、山の頂に登るが如く、ポテンシャルの谷の状態から、熱力学でいうところのエントロピーの大きい状態から、つまり原料の段階から、ポテンシャルの高い頂、熱力学でいう所のエントロピーの少ない状態にあたる紙を作る。
人類が獲得してきた技術で便利な世の中になったが、えてして生産技術の進歩によってブラックボックスとなりがちなこういった技術を会得される方がいる事を個人的に感謝したい。
ものを書くもよし、絵を描くもよし、紙そのものに価値があるのなら、インテリアになるもよし。また破って棄てられる運命にある包装紙になるのもなんとも贅沢でいいものではないでしょうか。
ぼくもさっそく貰いすぎて困る恋文の返事を書く事にしよう。こちらのエントロピーは増大する事はないだろう。つまり破って棄てられる運命にあるはずはない。
























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プロフィール

近藤礼士

Author:近藤礼士
子供の頃より昔の白黒写真を見るのが好きで自分がこの世にいる何十年も前の町の姿を現在でも見られる事に感動してじっくり見入っていました。
時は流れて25歳。各地で再開発が進み、自分の生まれ育った町の姿も大きく変わる事になる。
ここの景色はどんなだったのか、あそこには何があったのか、思い出そうとしても現在の姿からは想像する事もできない。
まだ残っている昔の懐かしい町並みを写真に残しておきたいと思ったのがきっかけとなり、カメラの道へ。
以降風景や街の景色も撮り始め、写真を撮る事が私の生涯の趣味と感じるようになり、33歳現在に至る。

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